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天然コケッコー

天才山下監督にジョゼ虎の渡辺あや脚本、Rei Harakami音楽の主題歌がくるりと来たら見ない理由はないじゃないですか! ってことで、『天然コケッコー』の映画を見てみた。

王道の青春ドラマという感じです。王道すぎて、なんだかもうコムズカシイことはどうでもよくなる。原作は読んだことがないのだけれど、まあ田舎の学校に東京からかっこいい男の子が転校してきてどうやら彼の家族は訳ありできゃーっ、みたいな話です。

島根の豊かな水田地帯に走り回る子供達を見ていると、それを取り囲む大人達の行き場のなさ(それは前作の『松ヶ根乱射事件』に詳しい)みたいのがどうでもよくなってきたりする。そして主人公に中学二年から高校一年への物語を配置する、つまり子供から大人へ成長していく彼女の周りにいる子供達と大人達、という対称性がスクリーンをとてもよく引き立ててくれている。子供達が大人の都合に振り回される被害者として描かれていないところがとても良いです。

金曜日の会話

「今日って金曜日でしたっけ?」
「そうだよ、花金だよ」
「そうかー、なんか毎日月曜日な感じがしますよ」
「そんなに会社来たくないのかよっ!」

ああ、やっと帰ってこれた。。。