朝起きたら、時計は10:07分を示していた。会社のフレックスというのは10時までなので、つまりは10時以降に会社に来る場合は午前を半休にして午後出社にしなければならない。仕方がないので電話をしてそのようにしてもらった。
会社に入ってから寝坊というのは数えるくらいしかないのだけれど、それだけにちょっとショックではあった。なんというか、約束と時間を守るのだけは社会人として最低限だと思っていたので、こうやって時々すっぽ抜けると自分が信じられなくなる。
まあ、それはお得意の拡大解釈として、妙に時間が空いたので市役所に行って自動車税を払い、出そう出そうと思っていた郵便物をポストに投函しに行くことができた。本当だったら午後抜け出して行こうと思っていたのでちょうど良かったといえばちょうど良かった。
来月から大きな担当替えがあって、ぼくはやっと2年間のローテーションを終えてちょっとまた別の仕事に従事することになるわけだが、今週はちょうどその端境期で(「はざかいき」ってこんな漢字だったんだ)、上司もずっと出張で出ずっぱりでどうもふわふわしてしまってしょうがない。新人もあと一週間で入ってくることだし、彼らの指導員という任もあるので準備しなければならないこともあるのだけれど、まあ気を抜ける時くらいは気を抜いてもいいかなという気持ちもある。
とはいえ、今日の寝坊は気を引き締め直すきっかけとして大いに活用しましょう。三島由紀夫の硬質な文体のように、ありたい。