月別アーカイブ: 2006年10月

なぜ満月でなく半月でもなく三日月なのか

アホみたいに聞きまくっています。
LISMOのCMに使われている歌ですね。

歌われている内容はとてもとてもありふれたものなのですが
(遠くにいる恋人を想って三日月に手を伸ばす……というような)
歌になるとやっぱり違うもんですね。

どんなに平凡な内容でも、メロディーに乗ると唯一無二になる。

どんなに平凡な内容でも、映像化されると唯一無二になる。

なんて、とんでもなく勝手なパラダイムシフトですが、そう考えることを励みに、何とかシナリオを書き続けています。

ある一時に「あっ、これはいい展開だな」と思いついて
がーっと書いて、後で読み返してみると
「ああ、やっぱりこれはよくある話だよなあ」
とがっくりしてしまう。
そんなことの繰り返しです。

監督が沖縄に遊びに行ってしまったので
そのあいだに、と思ったのだけど
久しぶりに酒を飲み過ぎて
いやな気分と戦って
やっと本調子に戻ってきたと思ったら
もう日曜日のこんな時間

ところで、この「三日月」という曲、ぼくは「半月」の方がなんとなくよかったような気がするなあ。ベターハーフの話じゃないけどさ、あなたと私で満月、みたいな。

というか、遠くにいる恋人を想うような時間にはとっくに三日月は地平線に隠れている気もする……

それとも「この消えそうな三日月」というのは地平線に沈んでしまいそうな三日月のことなのか? とすれば「手を伸ばし」ているのはこれから長い夜を迎えようとする時刻になる。そうか、「君」とのつながりを象徴する三日月が沈んでしまったとしても、私はだいじょうぶだよ、がんばるよ、という歌なのか、これは。

三日月を詠んだ和歌とかありますかねえ? 今度探してみよう。