岡崎京子とか小野塚カホリとか、安野さんとか内田さんみたいに絵柄が濃いものよりはけっこう好きで読んでいたんですが、魚喃キリコに手を出してしまった。『Blue』はたしか映画になっていたのを見たのですが、『strawberry shortcakes』という連作集をさっき買ってきて読み始めたらぐいぐい引き込まれてしまった。
これ、泣ける。てか泣いた。
なんだろうね、この人間嫌いを気取ってものすごい愛されたがっている奴らのどうしようもない痛々しさってね。
不憫と言うか、そんな自分がかわいそうとか思っちゃったりしてさ。
みたいなフレーズが黒く塗りつぶされたコマの中に浮いているような感じがとても好き。ボーダーラインの上でかろうじて生きている感じ、好きだな。こういうの、大事にしたいよ、忘れちゃいけないよ。
ぜんぜん小説を書かなくなった小説家志望の青年です(BUMP OF CHICKEN風に)。