月別アーカイブ: 2005年3月

GO!GO!7188の新しいDVDを見たこととSF小説について

昨日に引き続きDVDネタですが……。

昨日、地元の本屋やCD屋をぶらついていたら今日発売のGO!GO!7188ライブDVD『ごんぶとツアー 日本武道館』(東芝EMI)があったので迷わず買いました。最近出費が……まあいいか、いずれにせよ買いたいものだったし。

GO!GO!7188のDVDは『とのさまツアー2001於:日比谷野外音楽堂』(東芝EMI)も持っているのですが、とにかく三人のキャラがそれぞれ立っていて、バンドとしてのバランスの良さがとても好きです。一人一人の持ち場がちゃんとあると言うか、三人のうち誰か一人が欠けたゴーゴーなんて想像できないような、そういう安定感が見ていて伝わってきます。

『ごんぶと~』はアルバム『竜舌蘭』の楽曲を中心に演奏されていますが、このアルバムはわりと暗い曲が多いのでどんな風になるのかと思っていたら『竜舌蘭』以前のアップテンポな楽曲もうまく織り交ぜてあり、なかなか見応えがありました。オープニングの編集もかっこいいし、なんといっても七曲目「東京」でのターキーとユウのかけあいはすごいですよ……ドラムとギターが会話しています。あれはアドリブなのかな、さすがプロという感じです。見てない人はスイマセン。

あわせて買った本は以下の通り。

  • カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫SF)
  • フランツ・カフカ『審判』(角川文庫)

近頃、読書欲がさっぱりだったのですがやっと読みたい本が見つかりました。ヴォネガットは面白いですよ。『タイタンの妖女』と『スローターハウス5』は以前読んだのですが、SF小説ってこんなに哲学的だったんだ! と驚かされます。村上春樹に多大な影響を与えた作家としても有名ですが爆笑問題の太田さんも推薦しているあたり、読者層の幅を感じます。

ハヤカワ文庫SFは他にレムの『ソラリスの陽のもとに』を中学生の時、好きだった女の子にすすめられて読んだことがあるんですが(ウワッ、こうやって書くととてもハルキ的でゲロゲロですね)、以前日本の首都高をロケに使って映画化されたり(タルコフスキー監督『惑星ソラリス』)、最近またリメイクされたり(『ソラリス』)、さらに沼野先生の新訳も出たりと案外隠れた名作であることに後で気がついて、あらためてSF小説の奥深さを思わされます。

とはいえ、小説の分類なんてあくまでも恣意的なもの。純文だろうが大衆文学だろうがなんだろうが読んでおもしろけりゃ、それでいいでしょ。もちろん「おもしろい」の質は上げていかなければならないんですがね……。

精読派の至福と『ノルウェイの森』

『リアリズムの宿』のDVDを結局買いました。90分にも満たない、しかも音声モノラルの映画に5000円も出すのはさすがに高いと思っていたのですが、やっぱりこの映画は手元に置いておきたいという気持ちが勝りました。

今のところぼくはレンタルとか映画館で見た映画しかDVDで買うということはしていないんですが、それというのも映画というのは細部がどれほど意識的に描きこまれているかがものを言うんじゃないかという価値観があるためで、たとえばハリウッドのように金ばっかりかけてこんなすごい役者です、こんなすごいCG技術使っていますよ、というようなうたい文句にはぜんぜん反応できない(すごい偏見ですけど)。

だから十の映画を一回ずつ見るよりはひとつの映画を十回見る派で、見れば見るほど新しい発見があるような映画はもう、台詞をおぼえるくらい見る。もちろんそういう映画と出会うことはなかなかないのだけれど。

逆に本に関しては長らく乱読派だったのですが、そろそろ精読派に移行しようかとも思っています。

僕はよく本を読んだが、沢山本を読むという種類の読書家ではなく、気に入った本を何度も読みかえすことを好んだ。〔中略〕
僕は気が向くと書棚から「グレート・ギャッツビイ」をとりだし、出鱈目にページを開き、その部分をひとしきり読むことを習慣としていたが、ただの一度も失望させられることはなかった。一ページとしてつまらないページはなかった。
(村上春樹『ノルウェイの森』講談社文庫,1991)

これは至福のひとつの形だと思います。村上春樹自身も『グレート・ギャッツビイ』はずいぶん高く評価しているようで、いつかは訳したいとどこかで言っていたように記憶しています。ちなみにぼくもハルキみたいなことを言ってみたいと思って辞書を引き引き読んでみましたが途中で挫折しました。

どうでもいいんですが『ノルウェイの森』では「永沢さん」がキャラ的には抜群に好きです。

他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなる。そんなものは田舎者、俗物の世界だ。まともな人間はそんな恥ずかしいことはしない。なあ知っているか、ワタナベ? この寮で少しでもまともなのは俺とお前だけだぞ。(村上春樹,前掲書)

だからね、ときどき俺は世間を見まわして本当にうんざりするんだ。どうしてこいつらは努力というものをしないんだろう、努力もせずに不平ばかり言うんだろうってね。(村上春樹,前掲書)

主人公「僕」とは対照的に(同様に、という言い方もできてしまうのがこの小説のミソなんですが)相当に自己目的的に生きている「永沢さん」の言葉が自分にとってどれほど有効なのかは、その人の生き方の試金石かもしれません。反発するか、共感するか、あるいはぼくはこんなことを言えるほどの強い自己がやっぱりうらやましかったりするんですが……そんな読み方は浅い?

今日は最後のアルバイト

今日は学生として最後のアルバイトの日です。結局、大学時代のアルバイトは家庭教師しかやらなかったと言っても過言ではありません。人に命令されることが大嫌いなので自分の性には合っていたと思いますが、反省すべき点もあります。

「教える」ということは好きなんですが、ただそれが仕事となると親御さんとの信頼関係を築いたりや会社へ報告などもしなければならなくて、どうもこれを面倒くさがる傾向がぼくにはあります。口は悪いけど「ちゃんとやってんだから口出しするな!」という感じ。これはやっぱり、どう考えてもあらためていかなければなりません。なぜなら

たとえ、あなたが仕事をすませていても、報告のない仕事は「終わっていないもの」として扱われます。したがって、あなたの報告が遅れると、あなたの報告を受けて仕事にかかる人が行動に移ることができません。すると会社全体の進行が遅れることになります。(古谷治子『速効ビジネスマナー』日本実業出版社,2004)

自分さえちゃんとやればいいんだ、というのではこれからはまずいですよね。もちろん「ちゃんとやる」というのは最低限のことですけど、「ちゃんとやる」の中に人への報告や相談も含めていかなければならない。ビジネスの基本は「ホウレンソウ=報告・連絡・相談」と言いますから。

地図をください

本屋で鹿嶋市の地図を買いました。鹿市じゃなくて鹿市だったんですね。製鉄所やアントラーズは「鹿島」の表記なんですが。

今日はお疲れなのでこんなところで。

旧メモライズユーザとしてライブドア騒動に思うこと

昔、といっても去年の夏くらいまでメモライズというかなり大きな日記のレンタルサービスがあって、ぼくもそこで就活日記なんかを書いていました。ところがある日ライブドアブログに統合されることになってサービスが停止。ライブドアブログの利用者数のグラフなんかを見ると一時期だけものすごく増えている箇所があるんですが、それがメモライズユーザを取り込んだ時のものです。

書いた日記の内容は全部そのまま新しいブログに移植されたので日付の上では継続して書くことができたのですが、やっぱりメモライズにあった独特の雰囲気(他の日記レンタルサービスに比べてジャニオタ系やココロ系が強かったように思います)が好きだった人はすごく反発したし、カスタマイズをするのにメモライズに比べてブログはスタイルシートの知識が多少必要なので(ライブドアブログはデフォルトのフォントサイズが「xx-small」で信じられないくらい小さくて読みにくい。書くことに専念してきたメモライズユーザがこれを変更するのは急には無理)ぼくは乗り換えがスムースに行かず、一度他のレンタル日記サービスに移って、その後改めてこのブログを登録しています。

もちろん今となって正直にいえばメモライズよりもブログの方が使い勝手がいいと思います。でもそれはメモライズとブログとを比較できる立場にぼくがたまたまいるから言えるのであって、選択肢としてのメモライズは残してほしかった。そうでないと公正なユーザ獲得競争にならなくありません? 選択肢をお金の力で削ってあなたにはこの道しか残されていません、というのは仮にその道が正しかったとしてもやり方としてフェアではないと思います。

それでいちいちニッポン放送をメモライズに読み替えてニュースを見てしまうんですが、メディアの融合という道はもしかしたら正しいのかもしれない。融合しなくてはこの先やっていけないのかもしれない。でも、融合しないという選択肢も残しながらでないとやっぱり同じことの繰り返しになると思います。

ただし、選択肢を与えられているのはニッポン放送ではなく「ユーザ=聴取者,株主」。会社同士は裁判だろうがなんだろうが今のようにやればいいしやるべきだと思うのですが(株式会社なんだから)、最終判断を下すのは末端ユーザであってほしいと切に願います。

住友有芳園ってなんだ

社員研修の最初に「有芳園見学(京都)」というのがあって、なんか京都の有名な庭園でもわざわざ見に行くのかと思っていたらそうではありませんでした。

有芳園、またの名を住友有芳園と言い、ググッた限りでは住友家の偉い人の別邸で、住友財閥の歴史を学ぶことができる展示があり、住友系の社員同伴でないと一般の人は入れない所のようです。意外と閉鎖的なんですね……。しっかり見て学んできたいと思います。

ところで寮の電話回線なんですが、新日本通信という会社で寮や社宅向けの回線を請け負っている会社のようです。某巨大掲示板ではぼったくり会社として散々たたかれているようなのでちょっと不安です……ネットできるのかな。寮の案内には「NTTも可」と書いてありますがどういう意味なんでしょ。

とりあえず疑問点を洗って、まとめて人事の人に聞いてみようと思います。いずれにせよ17日の卒業者発表までは動けないのがつらいところです。

角川文庫「ビギナーズ・クラシックス」

源氏絵を見たのをきっかけに源氏物語を読みなおすと言ってからはや四日。角川文庫「ビギナーズ・クラシックス」シリーズの『源氏物語』を読んでいます。この「ビギナーズ・クラシックス」シリーズは非常に便利で、有名な古典の筋の要約と、ハイライト場面の原文と全訳とを載せてあるので一冊読むだけでかなり勉強になります。一部の学者からは古い学説を鵜呑みにしているので読んではいけないと言われていますが(うちの先生ではありません)……まあ古典のとっかかりとしては出来はいい方なのでは。ぼくも平家物語と徒然草はこれで最初読みましたからね。

今さらもっと勉強しておけばよかったと後悔気味です。なんか卒論を仕上げちゃってから近代文学に対する自分なりの結論のようなものが出てしまって(ものすごい僭越ですけど)、なんだか読む気がしなくなっちゃっているんです。ほんと最近ぜんぜん小説を読んでいない。やっと古典に目を向けられるようになったと考えればそれでいいのかもしれませんが……。

それにしても源氏の口説き文句はすごいよ。夕顔に対しては

「ただはかられたまへかし」
(ただだまされていらっしゃいよ)

紫の上に対しては

「今は、まろぞ思ふべき人」
(今となっては私こそがあなたの愛する人だよ)

な~に言ってんだか!!

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堀江社長、英単語帳を出版するようです。名付けて「ホリタン」って……そうかこの人、東大だったんだっけ。

携帯のデザインって

今日は無事銀行をクリアしてきました。

携帯を買い替えたいと思うんですが、なかなか気に入ったものがありません。ぼくとしては用途がメールするかブログ用の写真を撮るかしかしないので、ボタンの押しやすさとか全体のデザインにしかこだわりがなく、ゲームとか別にできなくてもいいのです。しかしどうも店頭に並んでいる新製品はぼくの思惑とは逆の方向に進んでしまっているようで。

カシオの携帯は撮った写真をUSBでパソコンに取り込めるようになっているんですが、これがWindowsしか対応してないの! Macにも対応してくださいよ、それだったら喜んで買い替えるのでしたが……携帯のファイルを吸い出すソフト売ってますけどね、あれ高いですよね。

あるいは、デザインのよさを追求するとボタンが押しにくいものばかりで、逆にボタンの押しやすいものを追求するとなんだか子供っぽいデザインばかりで、このジレンマもなんとかなりませんか。

全体的に携帯電話のデザインって学生向けのなんだかオモチャみたいなものと、ハイスペックを求める大人向けのいかにもサラリーマン然としたそっけないものと、高齢者向けのものとの三つに分類されてしまって、機能は最低限でいいからもうちょっとデザインに特化しつつ低価格路線のものが欲しいところです。

結局いま使っているのが一番使いやすいのかな……。

銀行印どれだっけな~お金の貯め方

今日はUFJに行って口座を解約しようと思ったのですが、口座を作った時と違う印鑑を持っていってしまったため三○分近く待ったにもかかわらず無駄足踏みました。この前行った時は窓口が閉まった後だったし散々です。

そういえば三井住友の口座も親の三文判で作ってしまったので引っ越すとなると自分の印に変更しておいた方がいいですね。なかなか面倒です。明日はきっと手続きを遂行して参ります。大学生は暇です。

よくお金を貯めるコツとして口座を二つ持つっていうのがありますけど、あれってどれくらい有効なんですかね。貯蓄用と引き出し用と分けるってことなんですか? それとも等分に分けることであんまりお金が無いような気持ちにさせて消費を心理的に抑えるってことなんですか? でも一つでも大丈夫な気もするんだけどな。

前に丸田潔『お金がたまる人たまらない人』(主婦の友社,2001)という本を読んだことがあって、著者が言うにはまず普通預金口座に100万以上貯めろ、と。

「たまらない人」は普通預金にお金がたくさんあると我慢ができない。キッシュカード一枚でいつでも引き出せる普通預金にお金があったら、使いたくなるのが人情である。〔中略〕普通預金にたくさんお金を寝かせ続けることは、お金を貯めるための重要な能力である。(丸田潔『お金がたまる人たまらない人』)

この本、けっこう説教臭いと言うか精神論をお金にからめてくるので非常にぼくの性格に合っています。上で言っているのは、簡単に引き出せてしまう普通預金口座に大量のお金を寝かし続けることができるのはちょっとやそっとの物欲には負けない強い精神力があるということ。「お金を溜め込むのはみっともないこと」という既成道徳を簡単にくつがえしてしまう。他にも

お金を貯めることは、今日稼いだ生活の糧を明日のために蓄えることだ。明日も生きるに値する人生があるからこそ、私たちはお金を貯めようとする。「たまる人」の原動力はマネー情報ではなく、明日への希望なのである。(丸田潔,前掲書)

ね、いいこと言ってるでしょ。ゆえにぼくも夢の自費出版に向けてお金を貯めようと思うのです。あっ、でもその前に原稿を書かなきゃね。

配属先が決まりました。

ついに配属先通知が来ました。鹿島です、茨城です。セーフ! でも寮の部屋番号が死人番号です。まあ、四階なのできっと眺望はすばらしいことでしょう。

入社式は大阪本社で、京都でちょっと息抜きしたあと鹿島で一週間は新人研修のようです。「ビジネス文書トレーニング」やら「Business Communication」やら「法務基礎」やら「TOEIC」やらてんこもりです。同和教育もやるんですね。なんだかやっと実感がわいてきました。あ~、働くのか~、働くんだ~。

でも目下の問題は人生初めての引っ越しです。銀行行かなきゃ、市役所行かなきゃ、免許ってどうすんだ、年金はどうなるんだ、アタフタ。でもなんと引っ越し費用は会社が出してくれます、さすが!

それにしても寮でもインターネットはできるのかなあ。電話のしくみがちょっとよくわからないので四月中は携帯からの更新になるかもしれません。

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