作成者別アーカイブ: l32314

安達裕哉『「仕事ができるやつ」になる最短の道』

を、読みました。

元ネタになっているブログが結構おもしろかったので購入しました。題名はちょっといつわりありで、仕事を前向きに楽しむためのいろいろなTIPSが紹介されています。そしてなにより、それらは著者自らの経験の範囲で生み出したものではなく、いろいろな人にインタビューして回って聞いたその成果であるところが、数多の自己啓発本とは違うところです。

読めば、今日からできることは今日からやれますし、一年後の自分を意識しながら「心がけ」として認識しなければならないものもあるし、アイテムの並べ方もなかなか良かったです。当たり前のことなんですが、それを当たり前にできていないことは多いです。ここに書いてあることを実践するだけでもずいぶんと会社生活は違ってくると思うし、ちょっとやってみようという気になる言葉で説かれているのもまたgoodです。

ということで、35歳になりました。


秀島史香『いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則』

七尾藍佳に始まり、西任暁子で極まり、秀島史香で締まる。女性ラジオDJたちの言葉は、そしてその経験から生まれたコミュニケーションスキルは本当に役に立ちますし、その人の人となりに裏打ちされている分すっと自分の中に入ってきてくれます。とにかく、90年代、ラジオっ子でした。毎週声を聞いていた人たちの本を読めるというのは嬉しいものです。ラジオは、その場その場で終わってしまうし、番組の性格によっては単なるアナウンサーでしかないこともあったりするので、彼女たちの本当の「声」が聞けるのは貴重。


牧野茂雄『中国のワナ』

といっても、中国のことだけが書かれているわけではありません。もちろん、自動車業界のトレンドが中国を主戦場としていることは間違いないのですが、その意味では少し題名が誤解させるところがあります。副題にすればよかったのに。いずれにせよ業界人必携。ここに書かれてあることをよくよく理解して、そして自分なりの意見をもつことが、明日の自動車産業に携わる資格を持つというものでしょう。いろいろ検索しながら読みたいね。


『駿台式! 本当の勉強力』

なにに驚くって、入不二基義のツイッターを見ていたら霜先生がもう「還暦」だって言うんだよ(もう二十年経つんだよ)。

しかしここに書いてあった「子供らしさ」を戦略的に自分のものとするっていうのは、実際、会社生活でも役立っている。もちろん、成熟した成人男性像みたいなものを求める、あるいは求められる場面に立ち会わせてもらえないとか、そもそも「ガキ」扱いされるとか、そういうことと引き換えなのかもしれないけど。でも、年齢を重ねるにしたがって、村上春樹的に言えば「男の子」的な要素をいつまでも失わずにいることって、厳密には霜さんの言っていることとは違うかもしれないけれど、大事だと思う。体力はもちろんおっつかないけど、せめて新しいことには怯えないとか、人の興味には興味を持つとか、そういうことなんだよな。子供っていう言い方が悪ければ、「オジサン」とかかちこちの「中年男性」には、概念として、断固拒否、ということなんだろうよ、きっと。もちろんいつまでも自分が若いと思っているのは自分だけなんだけど、そういう人生を選ぶ自由くらいは、まだ残されていると思って、明日からの会社生活も軽やかに渡っていきたい。


長野慶太『英語は恥ずかしいほどゆっくり話しなさい!』

を、読みました。

例の「ゆっくり」を個人的なテーマとしている中で、英語もかくやということで。ただ、ゆっくりしゃべるということは冒頭でちょっと触れられているだけで、「ゆっくり」の意味はもう少し広がりを持っています。つまり、意味のない言葉を間に挟み込むことで自分の思考が前に進む時間を稼ぐ、というのが後半の趣旨。そして、「会話」というのはそういうものだと半ば開き直ります。まあ、「実践的」をつきつめるとこういう右派も出てくるのでしょう。必要に迫られて、例えば会話の相手もまたEnglish as a second languageの場合は、少しまた違うのではないかと推察もするのですが…。しかし会社でも習いましたが、結局は会話の主導権を握るのに喋れる喋れないというのは実はあまり本質的な差異ではなくて、わかったふりをせず、「英語のわからん俺にもよく分かるように話せ!」というくらいのつもりでわからないところは何度でも聞き返せばそれでいいということ。

……などと書評を書いていても別に英語が上達するわけでもないので、英作文&英会話をなんとかせねば……。


高根英幸『エコカー技術の最前線』

を、読みました。

ハイブリッド、ディーゼル、FCVまで網羅的に「エコカー」の技術的なトレンドを掴むのに有用でした。まだまだ自動車特有の基本的に用語に暗いので、例えば「トルクっなに?」とかCVTの仕組みなど仕事で関わったにもかかわらず未だに百パーセント理解しきれていないところなどあり、本書で完結するのではなくて適宜ネットで検索などもしながら(スマホ片手に読書、というのが最近のぼくのトレンドであり……)周辺知識の整備にも励んでおります。表紙は、ミライですね。


ジェフリー・ロスフィーダー『日本人の知らないHONDA』

を、読みました。

エピソードには事欠かない会社のようです。トヨタとは違うやり方でグローバリゼーションの中でのものづくりのあり方を体現してきたことがよくわかります。そして、それはやはり本田宗一郎の基本的な考え方に則ってきたことが、結果としてついてきているということが、こういう創立当初から独自路線を貫いてきた(かつ今現在でも存続している)会社の強みなのだと思いました。北米での成功体験が、やはりこの会社の根幹にあるというのは、無視できない事実だと思います。日本人の知らない、というのはいささかも大げさではなくて、国内の車種と海外各地域で販売している車種とはまるで違っていて、本書にも出てくるリッジラインのいろいろな車体の工夫は、まさにグローバリゼーションの中のローカリゼーションを垣間見せる顕著な例と感じました。とにかく、アメリカのジャーナリストの筆によるものですが、かなり内部事情にまで取材されているようで、日本で発売される企業本によくあるような提灯記事ではまったくなく、読み応えのある本でした。おすすめ。